MSフレキ用治具 やわらかさんの使い方
1.頒布品紹介
やわらかさんとは、ニッチなガラクタ工房で取り扱っている3Dプリンター製作品です。やわらかさんを使うことで、ミニ四駆レースで主流のMSフレキなるマシーン制作がぐぐっと楽になるはず。頒布品リンクは下記の通り。
2.やわらかさんの使い方
2-a シャシーカット用 刻印1
フルセットの場合は2つを前後へ、そうでない場合はカットしたい側へとシャシー用治具を取り付けます。次にその上からカットサポート治具を差し込んでください。なくても切ることは可能ですが、サポートを取り付けたほうがきれいに切れるはず?

シャシーのカットが終わったら前面の溝に従ってラインを掘っておくとあとあと楽になります。ただしサスペンションのストローク量は好みもあるのでこのラインが絶対ではありません。これよりも浅ければストロークは少なく、深ければ多くなります。当然スプリングのストロークを超えることはなく、最適値は模索する必要があるかと思われます。
カットラインは鳥居残しと言われている切り方になるため、ギアカバーの加工は不要です。


2-b 前後パーツカット用 刻印2
セットの仕方はどちらも同じです。なんなら前後入れ替えたり前前や後後で使うことも可能。カットする際には手の置き方に十分注意願います。良くある治具と異なり鋸刃を隙間へ差し込むのではないため使用するノコギリの自由度は高いですが、その分難易度は高くなるのかもしれません。調理と同じように猫の手にしながら抑えると良いかと。


縦からでも横からでもどちらが先でも構いませんが、両方に刃を入れ不要箇所を切り落としてください。ゆっくりしっかり切っていけば失敗はしないでしょう。写真のようにねじを埋め込んでおくと切り味が変わって終わりどころがわかりやすく治具を痛めにくいので長持ちします。


2-c バンパーカット用 刻印3
バンパーカット用は一番小さい治具です。前項の前後パーツカットの際に補助土台として使っているもので、カット側には矢印の刻印があるので間違えないようにしてください。バンパーカットは必須ではないので、方針が決まってなくそのまま使用するかもしれない場合は飛ばしてください。


3.フレキ加工
3-a 治具使用後
大体写真のようになっているかと思います。ここからは黒で塗りつぶした辺りの加工を行っていきます。なお、ここからは治具は使用しません。ニッパーやリューターを使った手先勝負となりますので失敗しないよう進めていきましょう。
まずは前後パーツの加工から。黒塗りの辺りをニッパーで切り落としていきます。写真2枚目の部分はサスペンション可動時にスパーギアが当たってしまうため、逃がしを設ける箇所です。リューターがあれば必要な分だけ薄く削り取ります。1mm位で十分かと思いますが、最終的には現物合わせでしょう。リューターが無いとやすりでは厳しいので思い切ってカットして穴をあけ、底面から別のなにか、ポリカボディの端材やテープを貼ってふさぎましょう。


3-b 前後パーツの加工
前項枚目の黒塗りのまえには写真1枚目に写っている凸型も削り落としておきます。センターシャシーとの境目にあるリブも切り落とし、3枚目の写真のように加工しましょう。



ストロークを多くとりたい場合はスライスした部分にある穴へ凹加工します。手持ちの道具にもよるので難しければしなくてもサスペンション動作はします。


凹加工するにはステップドリルを使うときれいにできます。ステップが4mm→6mmになっているものならシンデレラフィット!かもしれません。ステップ数が細かいものは奥側が削れてしまうので向いていませんね。
メス側(前後パーツ側)を貫通してしまったら通常の方法では復旧できないのでゴミ箱域になりますからご注意くださいませ! ちなみにこれは思いつく前にやったので汚いです……
3-c センターシャシーの加工
センターシャシーカットの最後で付けておいた横ラインに沿ってカットしていきます。ニッパーで切り落としていく際には少しずつカットしていくほうがうまくいきます。いきなり大きく切ろうとするとニッパー刃の厚みによって残したい部分まで圧迫され、割れたり変形したりする元となります。
大まかにカットしたらやすりで整えていきます。柱や残った鳥居が邪魔ですが、うまいこと避けながらやすりがけをしてなるべくきれいにしていきましょう。ここの出来栄えは可動の滑らかさにかかわるので時間をかけても丁寧に進めるべきところかと。
写真2枚目が完成写真となります。大分端折ってますが、最終的に噛み合わせてみてうまく動けば大丈夫でしょう。


ここまでの作業が済めば仮組みで雰囲気がつかめるようになります。見てわかるようにちゃんとストロークができていますね。治具のカットラインを使うとだいたい2mm程度のストロークになるはず。それでは足りないと感じる場合には、上でやったシャシーカットをもっと深くしたり、支点部分の穴を凹加工したりが必要になると思います。



3-d サスペンション部の加工
サスペンションにはスライドダンパースプリングを使うことが一般的かと思います。無加工で取り付けできるダンガンレーサーのスプリングは入手困難ですから仕方ありません。写真1枚目で使っているのは柱を補足するためのSST(専用工具)ですが、なければ頑張って削っていくか、スプリングを太くするかどちらかになります。
削る場合はペーパーを使って乾布摩擦(通じるのか!?)的に行ったりきたりさせると裏側もやすれます。あとは試してないですが、ペーパーをベルト状にしてミニ四駆のタイヤへ引っかければ高速で削ることができそうです。無茶っぽいけど……
スプリングを加工する場合には加熱して焼き入れをするとイイらしいですが、本来の性能ではなくなるので効果が落ちるかもしれませんし、もしかしたらいいほうへ働くかもしれません。
結局はシャシーも消耗品ですし、専用でほかに使い道はないとはいえ唯一無二のSSTを買ってしまったほうがいいのかも?オレはそう考えて購入してしまいました(数百円です)


ここまで来たら前後パーツと組み合わせ、ギアを手で回してみて当たりがないか確認しましょう。前後パーツの加工で取った逃げ部分が少ないとサスペンション可動時にギアが前後パーツとこすれてしまうので修正が必要です。面倒なら大きくカットしてからふさぐのも手。

問題なさそうなら組み上げて完成です。おつかれさまでした!走りや好みに合わせてスプリング下、前後パーツ側へ減衰用のOリングをはさむのもいいですが、Oリングを加工するか前後パーツのさらなる加工が必要となります。
今回の例では手持ちの関係で銀バネを使いましたがちょっと硬すぎるように感じます。できれば黒か金のほうがいいでしょうね。一般車的にはサスがが固いほうが直線でのトラクションが効きますが、ミニ四駆では関係なさそう……


やわらかさんの使い方、およびMSフレキの作り方は以上となります。やってみると結構簡単なのでパーツと工具が揃うなら手を出す価値はあるかなと。これで即勝てるとなるわけではないでしょうけどね。
それではここまでお読みくださいましてありがとうござました。良きミニ四駆改造ライフを!


