#FlyingBear #Ghost5 V3化計画 後編)必要部品を組み込んで完成にこぎつけ歓声!

投稿者: | 2025年5月18日

前回のエントリはこちら

FlyingBear Ghost5 V3化計画 後編

 オヤジギャグはともかく、紆余曲折あったといううか曲じゃなくてまっすぐだったような。ファームがビルドできたあとは結構すんなり進んだかもしれない。前回書いたように Marlin公式からじゃなくて Makerbaseの Robin nanoの GitHubにあったファームをベースにしたらうまくいったわけで、今までの苦労はいったい…… ってな感じ。

 うまく行ってないうちから起動画面を変えてみたりして余計なトラブルを増やしたいかのごとくだったけど、それはそれですんなり進めばいいことだしおかしくなってもネタになるの精神で@@
 結論から言えばモーターとか全部組み込んだ後は一気に完成まで進んだので残しておくべき記録も少なかったりする。それでもいまだに解決してなくて半ば無理やり? 終いにしてる部分もあるので少しだけ紹介しておこう。
 そんなのどうでもいいから完成品をよこせ! って向きにはZIPを用意したので最下部へどぞ。

 マザーボードの交換は寸法が同じだから特に問題はなかった。でもどうやらドライバの電圧調整なるものが必要らしいとの情報があったので見よう見まねでやってみることにした。もし過電圧だとドライバが壊れるとか冷却大変とかあるかもしれないからね。
 調整は可変抵抗をちょっとずつ回して調整っていうアナログ的なもの。どうやらファーム上? Marlin上? からも調整できそうな解説もあったんだけどよく理解できなかったのでやめといた。だからここでは物理の話で進めまする。
 写真の赤丸にプラスプローブ、マイナスは電源ラインのマイナスでおk。んで右に回すと電圧アップ、左でダウンだったか? 違ってたら反対に回してくださいな。非伝導性精密ドライバを使ってない場合には回すとき必ず電源を切りましょうねえ。
 動かなくなってからの交換ってことだともともとがどこくらいかわからない。だから標準的な数値だと決めつけて 1V付近に合わせてみたけど今んとこ動いてるし、ドライバのヒートシンクアチチになってないからいいんだろう。多分。

 もう一点物理的な部分の変更としては LCDもセットで交換したってこと。もともとの液晶画面は使えないから仕方ないけど値段はまあ大したことないからまだマシ。それよりもこちらはサイズが違ってるからそのままだと取り付けられなかった。
 なのでフレームを切って現物合わせしようとしたんだけど、鉄板がしっかりしてて苦労しそうなので中止。裏からの取り付けはやめて表からの実装にしてしまったよ。
 まあ最終的に使えりゃいいんだよの精神大事。ってなわけでかさ上げしてスペーサーをかませたらまあいい感じ? やっぱ内蔵したほうがきれいだってのは重々承知の助だけど手間とのトレードオフだね。
 ちなみに手持ちにあったタクトスイッチがちょうどよかったからリセットスイッチも実装した。電源スイッチが出てきてたら便利だったんだけどね。面倒だからわざわざ引き出してないけど、今後の改善点として取り組むかどうかは気分次第ってとこか。
 LCD部分はノーマルと同じだけどノブがついてるとこが邪魔だよね。タッチパネルってこともあって特に使い道ないし。そのせいで熊ロゴが半分隠れてるほうがショックだわ……

 この TS35用スペーサーは Thingverseへアップしておいたので気になる方はそちらからどうぞ。もちろんフレーム土台部分をを加工して内蔵するのが一番いいのは間違いない。でもその時でも基板破損防止の裏当てには使えるから無駄にはならない、はず(もとはそうやって使うつもりだったから……)

 それで肝心の主だったファーム変更点は公式にあるボードに合わせた設定くらい。機種固有なのはドライバー交換とエクストルーダーモータ交換による配線と動作部分が重要かな。
 もともとはエクストルーダモータ交換がきっかけというか原因なので最初にやらなきゃいけないし、重要に決まってるじゃあないか! ってことで使ったモータはこれだから、類似品を使う人はファームの入れ替えはともかく知っておいたほうがいいかと。

 そこはXで相互してくれている方のポストが役立ちます(あとから気が付いたけども…… モータ配線については絶対にドライバ交換までに対応しておくこと!

 んで Configuration.hの設定箇所を紹介していきましょかね。

 まずはここでモーターの回転方向ベッドサイズを変更。ドライバを TMC2209に変えたら必須になるんだと思うんだけど詳しくはよくわかってない。なんで業界標準だったらしい A4988の置き換え品なのに逆回りになった!? って印象は否めない。そう思わん?
 実際には環境に合わせてって感じだと思うんだけど、完璧な正解は現物合わせで。Ghost5なら同じだとは思うけど使ったモーターによっては設定が変わるはず。純正なら配線変更も回転方向変更もいらないから注意してくださいませ。
 ベッドに関しても数値は同じでいいはずだけど人によって高さ制限したいかもしれない? 下に物置いてる人とか。もしくはかさ上げして高くしてる人もいるのかなぁ。

 こっちは謎部分と注意点。左はデフォルトの繰り出し量なんだけど、XとY、Z軸に関してはそのままでOKなはず。問題はモータ交換したE軸だった。デフォルトは確か 50だったはずで、このままだとフィラメントがちょっとしか出なかった。試行錯誤して384にしたんだけど、スペック的には400かもしれない。ちょっと絞ってる感じかな。
 最初に Banchyをプリントしてみたのと調整後の比較を載せておくけど、これはアレ、絶対笑ってはいけない印刷結果的な? まあこれくらいの差があるってことなんで個別に調整頑張ってくださいませ。

 でも謎部分はそこじゃなくてここでファームに焼いても反映されてないこと@@ だから起動した後にMarlinの設定を変えてあげる必要があるわけ。
 ここんとこは Marlinの操作チラ見せってことで動画にしてみたから参考にしてほしい。せっかくだからノブで操作してるけど、本当は全部タッチ可能なのでご安心を。
 マザー乗せ換えて Marlinに変更する必要がある人がどれだけいるのかは知らん。日本国内では片手もいないと思うけど…… ちなみにうるささもよくわかると思うw

 Configuration_adv.hにもがあってファンの自動調整がどうあがいても動かない。厳密にはFAN0コネクタにつながってるパーツ冷却ファンはコントロールできてるんだけど、ホットエンドヒートシンクファンがピクリとも動かないわけ。
 設定はスクリーンショットの箇所のはずだけどどんな設定にしてもビルドエラーがでるか動かないかの二つ。ダメだこりゃってことで電源へ直結してしまったけど、やっぱりうるさいもんだね。寝てる間には使えねえぜとぶつくさ言いながら ABSプリントしながら熟睡するんだけどな!

 ここまで来るとようやく正常にプリント可能になって完全復活となったわけだ。最初はどうなることかと思ったけど、意外になんとかなるもんだなと。でもあんま積極的にやりたくはない面倒くささだと思いましたまる。

 ってなわけで無事に完成したってことなんで♥マークを押してほめてくださいな。そしたらきっとめっちゃ喜ぶので。なんだかんだ言っても壁打ちは悲しいもんなのよね。
 それでは次壊れたときにでもまた追記すると思うけど、ないといいよなあ。

 最後にファームのソースとビルド済みのzipファイルアップしときます。オープンソースだから転載してるけど本当は Gitにリポジトリ? 作ったほうがいいのかもしれない。でもよくわからん。必要な人がいるってなら Gitへ掲載しますのでコメントよろです。
 大本は MKS Robin naoの Gitなので最初にリンクしたとこを参照してね。 MKS Wifiも使ってるのでこちらもあわせて。使ったマザーボードは Makerbase MKS Robin nano V3TS35 LCD なので、同じマザーとモータを使ったなら同じファームのバイナリで行ける、のかな?

FlyingBear Ghost5用 Marlinファームウェア ダウンロードページ

おまけ

 最後の最後にギャラリー的に照明を新しくした写真を載せておきまする。パッと見で分かるかもしれないけど、これは車のスモールライトとかに使われてる T10サイズの LEDバルブをくっつけたもの。
 車用だし 12V/24V兼用だろうとウキウキして取り付けたら煙吹いたので DC-DCコンバータを後からかませたりしてて工作制度は醜いものなんだけどもね……
 ちなみにこれは夜撮影して部屋の電気はついてない。つまりコイツの明かりだけが頼りでもこれくらいの写真が撮れるくらい明るい。マジでまぶしくて直視危険って域だと思う。

FlyingBear Ghost5 V3化計画 全記事

 つーわけで今回はこれで本当に〆長々とお付き合いありがとうございました!

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