レビュー)CC3D 透明 PC フィラメント 1.75mm クリア ポリカーボネート フィラメント 1kg スプール PC フィラメント 透明 強力 タフ 耐熱 3D プリンター フィラメント ポリカーボネート 3Dプリント素材

投稿者: | 2025年2月9日

 ついにと言うかとうとうと言うかPCフィラメントに手を出してしまいました。PCとはポリカーボネートって長い名前のエンジニアリングプラスチックの一種ですね。お値段お手頃な1899円なり。ってことできっと純粋なPCではないんだろうと思いつつポチッたら、しっかりとPETGとの複合素材と書いてあった。。
 PETGは以前メインで使ってたけど糸引きに悩まされて結局ABSへ移行した経緯があっていい印象が無かったりする。だから結構な不安を持って到着を待つのであった。

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 そこまでして使わないといけないのかってことは無かったんだけど、元は透明フィラメントを買うつもりだっただけ。それがたまたまおススメに出て来た同メーカーのPCフィラメントを見て試したくなったってわけさ。温度設定的には十分余裕があるし、心配なのは定着だけかなと思った時にはもうポチッてた。でもそれって最初にPETGに手を出した時にも考えてたような気が……

 でも結果から言うと今んとこプリントはうまく行ってる。ガラスベッドにスティックのりのいつもの方法で、設定温度はノズル250℃、ベッドはABSと同じで100℃、糸引き対策として念のためファンをONにしておいたけど効果はいかに。
 その他の設定はレイヤー高さ0.32mm、ライン幅0.53mm、外郭の厚みが2.12mmかな。インフィルは80%で いつも3Dクロスを使ってる。ジャイロノイドのがカッコいい感じするけど、プリント時に細かく動くからうるさくてやめた。

 そして誰もが気になる印刷速度だけど、設定上は印刷速度が100mm/sでインフィルが150、ウォールや初期レイヤーは50にしてる。実際にそんなスピードが出てるとか思ってないんだけど、この辺りはずっと安定して使えてるからあんまり触ってないんだよね。だから当時の試行錯誤の結果がそのままなだけで数字を決めた根拠なんて覚えてないわな。

 この程度の品質でうまく行ってるのかって感じる上級者もいるだろうけど、自家製パーツの用途は車関係とか電動工具関連がほとんどで必要なのは強度だけで他はおまけみたいなもん。だからプリント速度優先で設定を決めてるからこんなもんでいいしょう。詰める余地はあるかもだけど、そんなことに時間使うなら他に使いたい。ちなみにこのbenchyは1/2サイズなので余計に汚く見えるかもしれない。

 このキャビン部分をへし折るように結構な力を入れたんだけどマジで折れない。フルパワー出せば折れそうだけど層間の接着性がわかればいいので無理はしない。というわけで十分な強度があることがわかってご機嫌なのです。

 とは言っても純粋な抵抗力としての強度ならABSで十分満足できてたわけ。となるとやはり違いは耐熱性と靭性になってくるのかな? 純ポリカじゃないからまあそれなりだろうけど試してみようってことでキッチンへ。

 一度はやってみようと思ってたオーブン加熱に挑戦してみました。まずは100℃からだけどこれではなんともなくて当然だった。もしこの温度でダメになるくらいならベッド温度ですでにダメってことになる、ならない? オレンジのXYZキューブは比較用のABSだけど都合よくBachyがなかったから使っただけで他意はない。

 んでもってちょっとっつ温度を上げて行ったんだけど130℃も楽にクリアして面倒になったし、ちょい匂いが気になって来たので150℃ 7分で最後にした。最終結果はというと――

 双方なんともなし! benchyは柔らかくなってたけどすぐ元に戻る弾力性有り。キューブはマジでびくともしないでビックリだよ…… 割り箸を思いっきし押し付けておれるまで力をこめて少しへっこんだくらいなんだけど、これ本当にABSなのか? 丈夫すぎんだろ。

 ってことで、環境に左右されるのは当然だけど、ある程度の汎用性と十分な強度、そして爆安と揃ってお勧めできるフィラメントでした。これからはこれをメインで使うことにするかもしれない。この先色んな形状で問題なくプリント出来て、糸引きに悩まされたりしなければ、だけどさ。

 最後に。透明度は良くあるPETGと大差なく別に特別透明ってことは無かったことを付けて足しておこう。市販のポリカーボネート製品みたいな透明性は全くないのでそこだけ過大な期待はしないようにってことで今回は〆

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