レビュー)SANKO イージーホーム ステンレス37バード

投稿者: | 2025年1月26日

 今回はフクロモモンガ用と言うわけではないけれど、飼育用のケージをレビューしてみます。ちなみに良く見かける間違い、ゲージ(gauge:計器)ではなくケージ(cage:籠)なのでお間違え無きよう。モデルは掲題通り、イージーホーム ステンレス37バード でステンレスなのがポイントなのとバード、つまり鳥向けってことが意外に感じるかも? 購入金額は約1万円とお安かったけど、これは返品落ちのアウトレットだったから。うーんお得。

 うちで主に使用している市販品はSANKO製ばかりなのでちょい内容は偏るかもしれませんが、SANKOのフクロモモンガ向けだと○○ハイという背の高めなシリーズがフクモモやリス向けとしてラインナップされています。でも本当にそうなのか? と疑問に思うこともあるし、実際に使ってみてどうなのって所を紹介できればなと思います。

 それよりもまず、これから飼育を考えたり交換しようと思っている人はぜひステンレス製を選びましょう。これはマスト。SANKOのステンレスケージは激安だから鉄ケージを選ぶメリットがほぼほぼないわけ。もちろん欠点はあるので後述するけども、まずはステンレス、これ絶対だと思って下さい。

 フクロモモンガ以外は知らんけども、ヤツラはとにかく周囲に捉まっておしっこします。すると当然やすいわけで、鉄ケージだと二年程度であっさり錆びだらけに。でもステンレスならまったくそんなことないし、水洗いしても影響がないから絶対的におススメ。繰り返すけど二、三年ごとに鉄ケージ交換するくらいならステンレスを選ばない理由なし。

 と異常なまでのステンレス推しをしてからが本番。もちろん他のメーカーでも全然OKだし、予算の許す限りいいものを買ってあげた方が飼い主のエゴは満足に近づくはず。ちなみにうちで使用しているメインのケージは近所の金網屋さんへ発注したもの。ようは町工場のようなとこなんだけど金属加工もやってくれるからバッチリいいものができちゃった。

 市販ケージのような利便性はないけど頑丈さだけは半端ない。ペットショップや病院、保健所で使うようなパンチングメタルのも良さそうだったけど一応金網タイプです。当時はそこそこ安く住んで市販品の倍ちょっとくらいか。きっと今はその1.5倍以上はするんだろうなあ。

 んでこのイージーホーム ステンレス37バードなんだけども、最高にイケてないのは線径が細すぎること。針金が細いとどうなる? 知らんのか? 揺れてうるさい。っていうまともな三段論法が成立するわけ。ご存知な方は知っているかもしれないけども、フクロモモンガはとにかく飛び跳ねてケージへ捉まっては降りて飛んでは捉まってを繰り返す。なので線径が細い=強度の低いケージはめちゃうるさいんですよ。

 ちなみにイージーホームステンレスの線径は1.8mmかな?左が40ハイ、右は今回レビューしてる37バードで鋼材は同じだと思われる。どっちにしろ細すぎてマジ安物。使ったことはないけどHOEIのほうが高いから線径が太いのかもしれないし、予算が許すならそっちを選ぶよろし。 

 でもまあまあ効果のある対策がもちろんあって、ひと手間かけていいならこのやすっちいいケージでも十分イケる。その方法は簡単で、角を中心にガッチリと縛りつけてあげればいいだけ。さすれば実質二本分に近い強度になるわけなので一気に強度が上がります。

 コイツはいわゆるタイラップってやつね。インシュロックとかナイロンロックとか呼び方は製造メーカーで様々だけど、今有名なのは結束バンドかしらね?

 つまりこれで静かに、はならねえんだけどもマシにはなる。結局はどんなのでもうるさいことに変わりはない。妥協点がどの辺りなのかってだけだと思いますよ。一番静かなのか水槽にして捉まらせないことだけど普通にかわいそうだと思うからやったことはない。アクリルケージも同様の理由で使う気しないんだけど、支持層がいるのでメリットや対策はあるんだろう。うちの子はアホの子なので透明な部分へ飛びこんでしまうからやめた。

 ちなみにそのアクリルケージはこれ。前後だけアクリル板になってて中が見えやすくてとても良い。見栄えだけは良い。ぶつかるからうちには適さず倉庫のようになっている残念ケージです……

 あんまりよくない部分を先に書いたけどいいところももちろんある。まずはSANKO独自の土台構造で糞尿が外へ出にくい。らしいけど、フクモモはケージに捉まって表に向かってしやがるのであんま意味ない。ゼロじゃないけど効果はいまいちだ。

 あとはどれを選んでも全体的に安い。これはいいこと。鉄ケージのような消耗品ならなおのこと。でもステンレスは長持ちするからもっといいものにした方がいいかもしれない。HOEI試してみたいけど別に取り替えてまではいらないからなあ。最強は特注ケージだし。HOEIさん、提供お待ちしております!

 でもちゃちくて安物だからこそ軽くていいってのはある。だからうちでは予備としていつでも使えるようにしてあるのです。番で入れてる子が突如喧嘩して別にしたい時とかにはあると便利だし、そう言った時に獲り回しがいいのはとても助かる。

 でもやっぱり他にもよくないところがあって、鋼材端の処理が甘すぎる。たまに尖ってる時があるのでヤスリ掛けは必須かと。手を切りそうなんてレビューをAmazonで見たかけた気もするのでご注意を。ちなみにこれに関してもAmazonへレビュー投稿してたけどBANされて全部消されたよ。金もポイントももらえないの承知で、次検討する人のためだけにレビューしてたってのに酷い扱いを受けて許し難し。せめて全レビューをサルベージさせてほしいわ。

 で話がまた逸れたけど、尖ってたりして危険を感じる部分はペーパーなりでコスってやれば十分なんで頑張ろう。安いんだからそこは気にせず手間で補うの精神。どうせ設置するときには入念に調べるし、外側にPPシート貼りつけて糞尿食い散らかし飛び散り対策もするし、防振対策でタイラップ縛りもするからね。

 ここまでが製品スペックに対してのレビューですな。続きは大きさ、つまり製品固有ではなく似た大きさならすべてに当てはまることだと考えてもらいたい。

 定説と言うか慣例では、フクロモモンガのケージは背の高さが必要とモノの本に書かれたりしています。飼育ガイドみたいな体で、飼ったこともないフクモモの解説をしてる風なキュレーションサイトへたどり着いた人もそんな記述を見たことがあるかもしれない。アレは嘘が多いと言うか検索で見つけたことをコピペしてるのばかり。

 まず底面積についてはそれほど大きくなくてもいい。エサ皿等の設置がちゃんと出来て多少歩ける場所があれば十分。回し車も基本的には必要なし。獣医さんによっては背骨へのダメージがあるから小動物にはいらんって人もいたりするくらい。

 んで運動不足対策として代わりにハンモックを入れること。これは今回のケージ程度の高さの場合には半分から下くらいに張ってあげる。するってえと、ハンモックと天井の間をくるくるぴょこぴょこしながら動き回るので回し車と変わらない運動量にはなる。

 んで高さだけど、これは良くおすすめされているような背高タイプは絶対にやめた方がいい。特に自分の都合で爪を切る飼い主はその危険性含めて複合的に考えましょうね。爪を切ると余計なりやすいんだけど、飛び跳ねた時に網等へ掴まるのに失敗することがある。んで落下するんだけど、高さがあると怪我する危険度が高まるわけ。

 底面積に近いくらいにハンモックを広げてあれば何事もなく済ませられるので、それ考えてもハンモックはあった方がいい。回し車入れてもハンモック張れるならそれでもいいけど、そうすると広さか高さどちらかは必要になるんじゃないかな。広いと隙間ができて回し車の上に落下するかもしれないし、あまりケージが高いとハンモックまで、ハンモックから底面までのどちらかが高くなりすぎになりそう。

 運動量を気にするならワンマンテントへ一緒に入って遊んだ方が運動になるかと。遊んであげる気がないなら爪を切る必要もないし、回し車入れるなら低いケージでも運動量は賄える。でももちろん個体によって違いはあるからまずはその子にあった環境や飼育方法を確立してあげるのが一番かな。

 ちなみにうちの14年目のジジイなんて爪の伸びが早くて先がめちゃ丸まっちゃうから僅かに切ってあげてる。多分年取ると村山富一の眉毛よろしく伸びが早くなるんだと思うんだよね。それでもハンモック上で滑ったりするから結構危ない。ポーチに引っかかり過ぎる場合には先をほんの少しだけ削り落とすくらいでいいでしょう。

 というわけで使い方と手間のかけ方によってはSANKOのステンレスケージも最強格になれるってレビューでした。何を飼うにしても鉄ケージは選ばないようにしよう。アクリルは良さがわからないので評価保留ってことで〆

 

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