レビュー)ロブテックス UM24XDS ポケットモンキXグリップ

投稿者: | 2024年12月20日

 モンキーが行方不明で見当たらなくなってしまってからずいぶん経って、別に困る状況があったわけでもないけどないのはやっぱ困るってことで次を物色してました。そこで見つけたのが今回のロブスターブランドのモンキーというわけ。購入価格はなんと恐ろしく安い1400円ほど。現在は2200円くらいなのでめちゃ安すぎって感じで不安もあるけど、いつものように安いは正義の旗印の元ポチリ。

 まあなぜか届くまでに随分な時間を要して、約一か月たってようやく到着したと言うわけだ。これが不自然なのか、それとも人気商品だから仕方ないのかどちらなんでしょか。ちなみに規格上の正式名称はモンキレンチなんだけど、そもそも本当はオープンエンドアジャスタブルレンチだったりして知ってしまうとややこしい。ようはモンキーでいいってことだな。

 開封の儀ってこともないですけど開けてみてまずはすぐに思ったのは、グリップがゴム液へどぶ漬けしたような作りで安っぽいこと。それに端がややめくれていてすぐに剥がれて行きそうな不安も感じます。まあ最後は剥がしてしまえばいいんだけど、これは今まで使っていた。TOP製の方が上って感じる。

  それでも安物とはまあまあ異なる良い質感だとは思うので価格次第では十分おススメ品だと思う。思うんだけど写真でわかるように、新品のはずなのに傷だらけだったのでいきなり萎えた。しかも顎にはいくつものへこみがあって明らかに使用済みの中古と判断せざるを得ない。まったく商品管理は何を考えているのかと。
 おそらくは返品検品品だと思うんだけど、それならきちんとアウトレット品として出すべきじゃあないですかね? こういうとこはAmazonのよろしくないところ。業者によるマケプレ出品ならいざ知らず、自社出品でこれじゃ困っちまうってモンだよ。

 かと言って返品すると同じ価格では買えないだろうし、使えば傷はついているもんだからと我慢の大人対応。ではあるんだけども、結局これってしょっと試しに使う程度で傷だらけへこみだらけになる程度の品質ってことじゃん? made in Japanが泣いてるぜ……

 でもいいところもあるからフォローしていこう。最大の特徴はうたい文句でもあるX-Driveでガッチリな保持力ってこと。加えて顎はモンキー特有のガチャガチャ感がないG-Less(ガタレス)で不快感が少なく信頼性も十分かな。

 かと言ってこれはsnap-onならボルトナットの角じゃなく面を保持するフランクドライブで味わっているので感動はまったくなし。効果もまあ普通? って程度。でもガタレスはいいね。完全にきっちりするのは無理だとしてもがたつきは全然違うからもうこれ無しでは生きていけないってなるかもしれないしならないかもしれない。まあ他社製品にも同じ機構は存在してるからこれだけでエビ印を選ぶ理由にはならないけどね。

 だってさ、全開にしてみるとこんな感じなんだもの。裏面もやっぱり傷だらけで顎にも損傷有りなのは当然として、今時顎が飛び出るモンキーはどうなのさ。現代では少数派かも知れないってくらいに各社工夫を凝らして顎無しをラインナップしているわけだから頑張ってほしかった。しかもゼロスタートじゃないんだからねえ。
 上で紹介したTOPのモンキーは0~25mm、こっちは5~24mmと結構違うっちゃ違う。まあ向こうも顎が出るタイプだけどね。ちょっとだけ。顎が出ないやつはまた別の製品ってとこがダメ。全部入りにしてくれ。

 まあでも価格なりに満足できる製品ではある。後は耐久性が心配なくらいだけど出番はそう多くないし、また数年は使えるでしょう。次はもう引退廃業してるってとこくらいまで使えたらいいなあ。本当はBAHCO製が欲しかったけど、コスパ悪すぎるから結局手に入れることは無いだろう。

 総評としてはまあまあおススメの普通レベル。でも家庭用として考えたら高すぎるし、持ち運びで工具を絞る必要が無いなら片目片口のセットを用意しましょう。そのほうがアレコレ使うにも間違いないからね。

 伝統的な工具と言えるモンキーだけど、結局はアイデア製品的な便利工具に過ぎない。歴史的経緯は知らんけど、こんなもんに信頼性もクソもない。ミリでもインチでも気にしなくていいのが利点だけど、相手が明確なら専用のサイズをきっちりで使うのがいいに決まってる。
 モンキー大好きな人がいたらそれはあんまり作業精度にこだわりない人なのかなって思うくらいには信用できない工具、でもないと困ったりするので仕方なく工具袋へ忍ばせるのでした。おしまい。

 追記

 その後、返品商品だったのかを問い合わせたところ教えてはくれなかった。けれども交換してくれることになったのでお願いしてしまった。せっかくなので比較写真を撮ってみたから掲載しておきまする。どっちがどっちとは書かないけど一目瞭然かな。

 でもさ、返品モノだとしてもちょろっと使ってこんな傷だらけで顎に損傷できるとか、そもそも耐久性難有り商品な気がしてきちゃうやねえ。実際のところどんなもんなのかは使いこんでみないとわからないけど、出番が多くないのでわかるのは数年後かもしれない。
 つまり数年使えた、保険としての安心感を持てたなら十分なのかもしれないと自分に言いきかせるように〆

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