レビュー)ずっとデレっぱなしのとなりのアーリャさん

投稿者: | 2024年9月18日

 このご時世にというのを差っ引いても好意的な対ロシア感情を持つ人が多いわけじゃない現代において声優一本釣りのためとしか思えない映像化に踏み切った度胸と欲望の強さは褒めてもいいかもしれない。最初はタイトル通りにロシア語でデレてくるのは新しいツンデレの形かと感じるも、野郎が完全に理解しつつほくそ笑んでるときにドン引きしてしまった。

 妹は妹でわざわざ刺激するように煽るわけで兄妹揃ってアタオカじゃないのか? その後はさらに激辛を食わせるなんていじめ表現まであって胸糞わるいというか製作者の本性が出ていると言うか、回り回って反露主義者なのではと思わなくもない。

 主人公は誰もが想定していた通りに強大な権力を持ち羨望の的である生徒会へ入信。予定調和的に始まった生徒会選挙戦では謎すぎる生徒同士のディベートバトル風茶番回で萎え萎え。話が進む(というほど進んでいないが)さすなろー主がどんどん完璧なイケメンだったと明かされていき、そのための当て馬として中学時代のライバルキャラである地味メガネを無様な扱いで消費したがあの回必要だったかと小一時間?

 それ以上にイミフすぎたのは催眠術回で、ストーリーになんの必要性も伏線でもなく、ただただ児童ポルノを作成するためだけの下衆な一話ではないだろうか。せめてというか姉が昔の初恋? の少女だったことくらい匂わせてもよかったのでは?

 そんな体験を経たからなのかヒロインの性格が突如変貌し積極的にデートに誘い間接キスを強要する豹変っぷりを見せてくれた。そしてとうとう日本語でデレ始めタイトル崩壊。作者も製作者も何を書いてなにをアニメ化しているのかもう一度考え直した方がいい。

 同じ回では次回以降のギス展開のためなのか三者面談もあったが唐突過ぎだよなぁ。つーか弱気な性格の母親を今でも恨んでて目の前で舌打ちする程度の人間だったの? キミダサすぎん? 初登場の祖父の描写もトンデモで、いつの年代の人物かはわからないがロシアに憧れがあるという不自然な設定がムネオインスパイアなのかと勘ぐってしまう。もちろんそこに至るまでの描写は無いこともあって必然性必要性がわからない。さらにはヒロインに対し母親の前で堂々とセクハラするのは起訴だろ起訴! 結局は親ロシア派を増やしたい人達が作ったプロパガンダ作品なのか?

 ガワはきれいだけど中身は前々期くらいにやってた現実主義者よりひどいかもしれん。眼鏡を忘れ続け知能を疑いたくなる中学生物語が大分マシに感じるもんなあ。でもごり押しされたらヲタクちゃんたちブヒブヒしちゃうのーって、マジビックリクソワロ。

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