特にどうするかはまだ決めてなくていつものごとく行き当たりばったりだけど、長期レビューを始めてみようと思います。パッと見は良くても使いこんでいくと見える欠点や利点を挙げて行ってみようかなと。車雑誌で良くあるアレですな。
今回取りあげるのは仕事用の工具入れ、いわゆる腰袋って呼ばれるジャンルの工具袋です。一目惚れってほどでもないけどなかなかかっこよきとカートに入れてから半月ほど経ち、ようやく決心がついたのでポチリました。今まで使っていたのも腰袋なんだけど、大分小ささとヤレを感じて来たので交換しようとは思ってた。まあでもホムセンの安物でいいかなとも考えてました。
でもこればなかなかのお値ごろ価格だったので下手に謎ブランドに手を出すよりはいいかもと思って。超有名なメーカー化と言われるとそうでもないと思う。つか知らんかったので。購入価格はAmazonにて2331円と激安!
見てわかるとおりまず色が赤、つまり三倍早く働けて給料据え置きってこと。えっと、もしかして損してる? とかお約束はさておき、緋色と言う表現がまず気に入ったのとポケットのななめカットも斬新。使い勝手に重点を置いたデザインとのことだけど、あまりそう言う風には見えないかもしれない。この辺りは実使用でどうかって感じかな。
そのパッと見で一番目立つ緋色なんだけど、実物はまあ赤だよね。普通に真っ赤っか。でも園児っぽいと言われるとそうかもしれない。でもまあ赤いよコレ。ちょっとイキリデビュー職人見習いみたいな気もするけどまあ時すでに遅し。ド派手カラー、カモフラ、タトゥー風は好きな職人さん多いよね。俺は職人じゃないが。
カメラの調子が悪いのか指で触ってしまった直後だったのか数枚ボケボケが混じってるけど雰囲気はつかめると思う。やっぱり写真で見てもしっかりと赤い。でも使うと決めたので返品は思いとどまったぜ…… 黒でも良かったけど赤のほうが安かった。価格は正義。
色が微妙に想定外だとしても新しい道具は気分がアガるわけだけど、しばらく眺めているとまず最初の萎えポイント到来。写真ではわかり辛いかもしれないけど全体的に歪んでる。型がついちゃってると言うよりは縫製時のツリだと思うからグイグイ潰しても治らなかった。この辺りは使っていって馴染んでくれたらいいなあ。
でもいい点ももちろんあって、先ずは水抜き穴がついていること。外作業で雨に降られて腰袋の中がじゃぶじゃぶになるやつが世の中にはあるらしい。前のもちゃんと開いていたから気にしたこと無かったけど、今回選ぶにあたって他人様のレビューで指摘されてる品があって驚いた。でもこいつは大丈夫。
それとコーナーに当て革がしっかりついているのは良き。メインポケットには付いてないけど内側にポリプロピレンの中敷きがあるし二重縫製みたくなってて角が分厚くなってた。多分ドライバーが貫通することは無いと思われる。刃物はわからんので対策はした方がいいかもしれないね。
んで今までも腰袋から中身をぶちまけて収納開始。これがなかなか大変なんだけど、必要に応じて中身を増減してきて十年以上は経つから色々と最適化されてるわけ。その前の初代腰袋は結構小さくて最低限しか入れてなかったけど、今まで使ってたのはそこそこの大きさだったから目いっぱい押し込んでポケットが変形するほど。
そんなこともアリやや大きめを選んだんだけど結構大きかった。見た目はそれほど変わらないんだけど作りが四角いことと前ポケットがめちゃ大きい。必要以上に大きすぎて邪魔かもしれないってくらいに大きい。
んで入れてみたところがコレ。とか言われてもどれくらいは言ってるのかピンとこないと思うので中身を出したところを二枚目に掲載しましょ。三枚目は今までの腰袋との大きさ比較。大して違わないように見えると思うけど収納力はダンチ。
一枚目は大体同じような配置で入れてみたところなんだけど、メインポケットがスカスカで踊りまくってしまうために塩のボトルを突っ込んでペンチ系をぶち込んでおいた。ゆくゆくはここにポリのペン立てか何かを入れてうまいこと使い勝手良くしてあげたい。このボトルだと深すぎて入れてるニッパーが落下したままとれなくて諦めたし。腰側には今まで前ポケットに入れて盛大に飛び出していたテスターも入っちゃった。それでもまだ余裕がありすぎるからインナーバッグ的な物の入手は急務かもしれない。
そして中身をぶちまけたの図。この一揃いがオイラのメインツール群なんだけど、これ見て仕事内容を当てられたら同業者認定したくなるかもしれない。別にクイズではないので適当に説明してしまうけど、まず基本のプラスドライバー類が二本で普通のと差し替え式を常備、愛用ブランドはsnap-on、同業者で使ってるやつは見たことがない。でもマイナスドライバーはやっぱりPBがいい。ちなみに腰袋のポケット内にはマグネタイザーが入れてあって普段はそこで着磁させてる。
ラジペン、3/8のソケット類も同じくsnap-onだけど、1/4ソケットのエクステンションバーは出先で必要だから急遽購入したMAC TOOL。これが特売で安かったのに品質が良くて満足度高かった想い出。インパクト用のL字アダプターは日本製だったのでANEXをチョイス。スタビはホムセンで買ったなんかよさげなやつだけどブランドはわかんね。
圧着工具はJISマーク必須だったのですげえ高い奴を泣きながら購入した。でも今はユニットや基板単位で部品交換することが多いからほとんど出番がないかな。たまーにネズミに齧られた、みたいなアクシデントに出くわして配線を繋ぐことがあるので念のため持ってる感じ。
他は結構適当に必要に応じてコーナンとかで買ってるからブランドは不明なものが多いかな。放射温度計もホムセンで買った天ぷら油の温度測る用だから厳密に言えば工具ではない。赤と白のドライバーの間にあるT字型のはスプリングフックってやつで別業種ではメジャーな工具なんだけど、我が業界では使ってるやつを見たことがない。これは南海部品で買ったんだけどデイトナかキタコかナンカイオリジナルかは忘れた。ドラム洗濯機とかは上から水槽がスプリングで吊られてるからそれを外す時に活躍するわけで、出番は少ないがらも使い道はちゃんと有り。
その他意外に100均製品も混じってる。だってメジャーや電池メーターなんて高級品である必要ないし、ブラシみたいな消耗品も100均で十分。小さいハサミもダイソーなんだけど、これより優秀なミニハサミは見たことがないからリピートしてる。大きい方はコーナンブランドだったかな。
滑り止め付き手袋もこだわりの品で、消耗品だけど結構ケチらないものの一つかも。手首を止めるベルトやボタンがあるやつは嫌いだからすっぽり通す奴だけを選んでる。軍手はすぐ汚くなるし燃えたり電気通したり水吸ったりするから絶対ダメ。例外的に新品のきれいなやつを冷蔵庫内ばらす時に使うことがあるくらいかな。でも極力運転手さん手袋みたいなやつにしてる。清潔感あるように見えるからね。
白いドライバーの上に横たわっている?マーク的なやつ、なんて言うんだか忘れちゃったけどアイボルト形状っぽい奴もあると便利な俺にとってのSSTで、洗濯機をバラすなら持ってて損は無い。これをパルセータにねじ込んで、左上にある両端ループのワイヤーを引っかけてから垂直に持ち上げると、めっちゃ固着してても軸から簡単に取れる。関連業者じゃないと何言ってるかわかんないと思うけど電化製品エンジニアなら真似するよろし。
LEDライトはもう無くなってしまった海外通販先で買った18650仕様で超明るい。でも最近は充電式のCOBライトとかあるからそっちがいいかもしれないね。テスターはAliexpressで買ったサイドクランプメーターってやつでクワガタみたいな部分がクランプになっててなかなか便利。だけど狭いところには入らなかったり隣接してる配線には使いづらかったりして良し悪しかも。
このセットを腰に下げて、インパクトドライバーを加えたのが一軍装備。控えにははんだ付け系セットや瓦斯関連セット、測定器セット、重修理セットとかが待機してて必要に応じて追加で持ってく。その二軍たちは車に積みっぱなしなこともあって、職質に合うと確認に時間がかかるんだよね……
「これはなんだ!」
「はさみっすねー」
「刃物だな?」
「そっすねー」
「これはなんだ!」
「バールですねー」
「ガラス割ったりドアこじ開けたり出来るな?」
「バカ力あればできるんじゃないっすかねー」
とか、警らのオマワリ君はこういう不毛なやり取りをさせないでもらいたい。
んでこれが今まで使ってたシンプルな感じの安物君腰袋。全部出して空っぽにしてみたらまだまだ余裕で使える感じだった。やっぱり詰め込みすぎて変形しながら腰に下げてたからヨレヨレヤレヤレに感じてたんだろうな。と言うわけでこっちは家用工具を入れておくためにちゃんととっておこう。多分コーナンで買ったんだけどもう同じのなんて無い気がする。1500円くらいで十年は使ったかから元取ったどころじゃないね。
そんなわけで初回から長くなってしまったしほとんどは工具の説明だったので腰袋のレビューどこ行ったって感じだったかもしれない。次回からは使ってどうだったとか気付きを記していくつもりなので、腰袋を似たような感じで使ってる人はお楽しみに。と言ってもフォロワーさんはホワイトカラー多数な気がする。
と言うわけでコンシューマーエレクトロニクスオンサイトエンジニア歴XX年のしやくがお送りしました。次回レビュー時期はまるっきり未定です。
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