フィラメントのレビューもぼちぼちしていきましょう。基本的に使用しているのはABSのみ、しかも2000円以下の安物ばかりを選んでいると言うのが前提だと思って下さい。今回のこれもセールで1500円ほどだったもの。今は倍近くしますがカートに入れてほっとけばそのうちセール品になるかもしれません。
季節は夏、ABSにはまあ適している季節と言っていいかと。室温は何もせずに34度程度、3DプリンターはcoreXYでエンクロージャー有りの扉開放、ベッド温度100度、ノズル温度230度設定となります。この設定で庫内は55度、周辺雰囲気温度は38度くらいかな。
結果から言うと大きな反り、積層我は起きていません。ベッド定着がうまくいかずはがれ気味なことはあるけれど、四隅にネジ穴の座繰りが来る構造のものはどうしても接地面が少ないため他のフィラメントでもしばしば起きています。それでもスティックのり塗布でほぼ100%解決するので問題じゃない。
色もターコイズと名乗っておかしくないくらいにはきれいで満足。水色と言ってしまえばそれはそう。プリントした写真を掲載しておくので参考になれば幸いです。製作品の頒布はBoothにて。
Booth(ニッチなガラクタ工房)
イメージだけで毛嫌いされがちなABSですが、匂いや刺激等は特に感じられず扱いやすい部類かと思います。環境的にも性格的にももともとそれほど気にならないけれど、それでも臭いフィラメントはあったのでこいつに問題はないことくらいわかります。他ではあまり見かけないターコイズブルーもきれいだしセール等で販売価格が安ければ十分おススメ出来るABSフィラメントかな。Amazonレビューでは悪く書いているレビューもあるからその辺りも参考にしつつってところ。
そもそも匂いがきついとかのVOCが気になる向きは3Dプリンター自体からの撤退をお勧めします。もちろん都会に住むのとか車に乗る、バスに乗るなんてのや、壁紙を使用した部屋にプレハブ建築も含めてもっと自然的な生活が好ましいのかと。いやわりとマジで。身内は喘息に悩まされてたけど地方へ移住したらほぼほぼ治ったらしい。アトピーはどうしょもないようだけどね。
話はそれたけど3Dプリンターに限らず、自宅で工業製品製造に近いことをするなら避けて通れないのが生活環境の悪化でしょうな。うちでは屋内で木工工作もやってしまうのでいまさら大した問題ではないんだけど、自分の趣味で健康被害にあうようなことは避けましょう。子供の頃はラッカー塗料が主流だったのでプラモ作りながらいい気分になってたことを思い出してしまう。
つまりABSのような高温環境が必要で環境悪化を招くような素材は生活環境内でプリントすべきじゃない。でもやりたいなら環境は整えた方がいいでしょうね。使用後に換気の出来る専用の部屋があればベスト、最低限エンクロージャーは用意すべきかと。
いったん整えた環境はいつまでも使えるので、後からあれこれ付け足していくよりも最初に整えてしまうことをお勧めします。さすれば余計なストレスを抱えながら趣味をこなすなんてことも減るかと。